1回生の秋学期は週に一度だけキャンパスで授業を受けることができた。クラスメートに「同じジーンズしか穿いていないやつ」 と認識されて、あわよくばそういうキャラで立ち振る舞うことができたらいいなと目論んでいたのだが、ジーンズについて言及することはおろか雑談すらも満足にできなかった。
誰も僕の服装なんて見ていないのだ。
僕もクラスメートの格好なんて覚えていない。
ジーンズの腰や臀部、膝周辺に生じるアタリや刻まれる皺に我々は自身の姿を覚える。ジーンズが第二の皮膚であるという諺はまさにその通りで、履き込むほど深さを増す皺の一つひとつに我々は時間そのものを見出すことができる。
ゆーて1年ちょっとしか経ってないんスけどね。
僕のプチスタは1年ちょっとの顔をしているってわけですワ。
写真
iPhoneSE で撮影。
iPhoneによる色落ちの激しい右ポケット。スマホを縁取ってフェイディングするのはいかにも現代人らしくて僕は気に入っている。
ハチノスの末端はデニム生地が擦れ切っていて白い。きれいだね。
親指の第一関節を目安にロールアップしているため取り返しのつかない跡が染み込んでしまった。
おまけ
恋人から貰ったヌーディージーンズのヌメ皮ベルトシリーズは2か月を経過した。
太陽光を浴びせていた初月の色の変化は目覚ましいものだったが、以降は大きな色の変化はないだろう。恐らく。そもそも日光に当てるのが正しいのかもわかんねーな。