12月1日にNOT WONKの公式アカウントから、2020年の”YOUR NAME"ではカネコアヤノとAge Factoryが出演しますとアナウンスがあり、もしかしてこのライブに参加すれば冴えない2020もよろしく愉快に幕を閉じられるのではないかと浅はかな考えのもとでチケットの抽選に応募した。1週間を経て当選したというメールを受信してから、12月28日は東京のライブハウスで彼らの演奏を生で聴けるのかとわくわくし続けていた。なんてったってこれまで1度もお金を払ってライブハウスで音楽を聴くといった経験をしたことがなかったのだから。人生初めてのライブがNOT WONKなのはかなり洒落ているなと満足していた。
【new】
— NOT WONK (@notwonk_theband) 2020年12月1日
2020.12.28 at LIQUIDROOM
NOT WONK AND THEIR FRIENDS SINCERELY PRESENT
“YOUR NAME”
・NOT WONK
・カネコアヤノ
・Age Factory
・SADFRANK
OPEN 17:30 START 18:30
ENTARNCE ¥4,800 (all incl.)
STREAMING ¥2,000 (all incl.) pic.twitter.com/ka9i7NBgbT
結局行かないことにした。新型ウイルスの感染者が急増していることをうけて、これまでの自分の行動規範に従えば東京へ行かないのは当然だった。ライブ会場である恵比寿LIQUIDROOMでは感染拡大防止対策を厳重に行っているようだし、現地で飲食する気は全くなかったので、恐らく感染する可能性は低かっただろう。さらに観戦後は京都へとんぼ返りするつもりだったから家族や友人に感染させてしまう心配はない。でももし感染してしまったら、医療に携わる人に迷惑をかけてしまうし下宿先でひとり野垂れ死んでしまうかもしれない。いずれ感染してしまうのであれば、後悔しないように楽しんで感染してしまった方がましなのではないかとも考えたが、やはり感染防止策として「行かない」をした。いかがでしょうか。
今この文章を書いているとき東京は恵比寿LIQUIDROOMではアチアチの演奏が繰り広げられているのかと考えるとやはり悔しい。別に行こうと思えば行けたのだし、自分がその決断をしなかっただけなのだから、今更わーわー言うなという話なのだけれども、簡単に気持ちの整理はつかないもの。
ここまで行きたかったと思うのには理由があって、それはNOT WONKやカネコアヤノ、Age Factoryの生演奏あるいは生パフォーマンスを観たかっただけじゃなく、僕がその"YOUR NAME"というイベントに、冴えない学生生活2020をシャキッとさせるという役目を担ってもらいたかったから。陳腐な言葉を使えば、"YOUR NAME"は僕にとって希望とかそういう類のもので、これで自分の中の何かが変わるんじゃないかと期待を寄せていた。自分にとって意味のあるイベントにしようとしていた。意図的に。年末に東京でライブを観ることで圧倒的有終の美フィナーレを迎えることができるんじゃないかなって。だから、こんな時期に、東京へ、それも初めてライブへ行こうとしたんだ。演奏を聴くだけだったらライブ配信でも良いんだけれど、自ら東京へ赴き、ライブハウスに入って、彼らの演奏を目の当たりにしたかった。行ったことないけれど、きっと、ライブって雰囲気あるでしょ。それを感じたかった。何か変わるんじゃないかなって思った。でも行かなかった。正直なところ、行けなかったの方が正しい表現なのかもしれない。
"YOUR NAME"へ行ったみなさんどうでしたか?誰もウイルスに感染することなくライブを楽しめていたらいいな。
クリスマス・イブに運営から希望者のチケットキャンセル及び代金払い戻しを受け付けるというとんでもない連絡があり(しかも期限はライブ開始ギリギリまで)、今さっきキャンセルの連絡をした。ついでに配信チケットを購入した。本当にありがたい。とっても楽しみである。1月末、期末レポートに追われている頃に配信されるライブをじっくり観ようと思う。でもきっと「ここにいたかもしれないな」とか考えながら観るんだろうな。女々し~~~
"YOUR NAME" at 恵比寿LIQUIDROOMへ行けなかったのはずっと後悔するだろうけれど、これが正しい決断だったと思い続けるだろう。正当化しないとやってらんない。
この一件で、NOT WONKというバンドがより一層気になる存在になってきた。死ぬまでに一度はライブへ行ってみたいな。
本イベントが問題なく成功することを祈り、そして次こそは参戦しようと意思を固め、SpotifyでNOT WONKを聴こう!カネコアヤノも!Age Factoryも!僕の学生生活はまだ捨てたもんじゃないからな。
冴えない2020にさよならをして、鮮やかな2021で踊り狂おう。
ちなみにこのNOT WONKというバンドは、音楽だいすきクラブ や onkuranews といったブログを運営されているぴっち@pitti2210 さん経由で知りました。いつも素敵な情報をありがとうございます。