週に1度しか大学へ行く機会がないと何度も主張している。ほとんど毎日キャンパスで時間を過ごすような生活であれば、「いつもジーンズを履いている人」だと仲間内で取り上げられるのかもしれないけれど、そうはいかない。そもそも誰が何を着ているかなんて興味ない。
僕は僕の着る服にいちばん興味がある。いつもジーンズを履いている。いつもジーンズを履いているのがかっこいいと思っている。
かっこいいポーズをしている。
キャンパスでもかっこいいポーズをしているが、自分の部屋ではさらにかっこいいポーズをしている。
かっこいいポーズ
写真
OPPO Reno Aで撮影
普段はハンガーで吊るして撮影しているが、今回は試験的にマットレスのシーツの上で撮影した。吊るすことで不本意な型崩れが発生してしまうと発見したためだ。
一望すると、太もも周りやバックポケット周辺が顕著にフェードしていることがわかる。一日中座っているのでお尻の色が落ちるのは分かるけれど、前面の太ももや膝上が明るくなるのは何故か。スリスリしているからかもしれない。スリスリしてしまうからだろうね。スリスリしたくなるから。
SURISURI DAYS
かっこいいポーズ
かっこいいポーズ
かっこいいポーズ
かっこいいポーズ
かっこいいポーズ
日中履いたジーンズを脱ぐ。ほかほかと自分の体温を感じさせるジーンズをハンガーに掛ける。吊られたジーンズの藍色や皺からその表情を見出し、僕はかっこいいポーズをとる。世相を担ったジーンズから小宇宙を感じる。間もなくして僕はかっこいいポーズを止めて、別のかっこいいポーズをとる。そこにあるのは愛か、戦いか……。