The Azure

動き

日常に色彩が加わること

4月からひとり暮らしを始めてから、もうすぐ4ヶ月が経つ。この4か月の間、僕の部屋には僕以外誰一人として入ることはなかった(実際には窓を修理してもらうために管理会社の方に入室してもらったので、嘘である)。そんな「ぼくの城」が「ぼくたちの城」になったのは、言わずもがな恋人が京都へやって来たためである。

綿密に練られた計画があったのではない。彼女から連絡があったのはやってくるたった数日前のことだ。「土曜日にお邪魔したいんだけど...」とかなんとか。僕が断すはずがない。プリティーチャーミーな笑顔で彼女を迎え入れた。

せっかく恋人が京都へやって来たのだからと河原町まで遊びに行ったり、金閣寺なんかを観光したり出来ればよかったのだが、如何せん僕も京都ビギナーであるから、近所の飲食店へ行くなどして僕の住む町を満喫した。僕も満喫した。

基本的に家事は僕が片付けていたので、恋人は手持ち無沙汰だった。申し訳なさそうな顔をしていたので「夕飯を作る」というミッションを授け、彼女を困らせた。彼女は悩みに悩み「肉じゃがを作る!」と宣言。僕は、恋人から肉じゃがを作ってもらうなんてベタだなと感動し、ぜひともとお願いをした。一緒に近所のスーパーへ材料を買いに行った。楽しかった。ちなみに肉じゃがはとっても美味しかった。

自分一人でもしていること、日常に恋人が加わるだけでそれがあっという間に華やかになる。部屋に掃除機をかけることだって、お風呂に入ることだって生活のすべてがきらきらで本当に楽しかった。ありきたりな表現にはなってしまうけれども、あれは、幸せであった。恋人がいれば他のことなんてどうでもいいというのは過言だけれども、僕にとって彼女の存在は絶大みたいだ。

一方、24時間以上恋人と時間をともにすることへの疲れもあったようで、お互いへとへとであった。普段は「デート」という形式で会うので、長時間緊張し続けるということはない。しかし、今回初めて「常に恋人がいる」という状況下に置かれたので、緊張し続けた(ここで言う緊張は、恋人と一緒にいるというドキドキした恋愛的なものというよりは、純度100%のプライベートな環境が与えられないということによるものだ)。てなわけで、お互い疲れた。僕は疲れた。恋人も疲れていたと思う。もし、今後同棲する機会があるのであれば、お互い自分の部屋を作ると誓った。

 

以上、滅茶苦茶な文章を書き留めた。

今はそれが非日常であるのかもしれないけれども、もしかすると、これが日常になることだってあり得るのだ。