「気を衒ったわけではない」と若者は言う。
異性から好感を持たれるため、所属するグループで確固たる地位を築き上げるため、あるいは、自身の「自分らしさ」を表現するためにティーンエイジャーは服装や装飾品に気を遣う。
「他の人と被りたくない」と若者は望む。
それを実現するために、変わったもの、ヘンテコなもの、場違いなものを敢えて身に着ける。周囲をキョロキョロ見回しながら、自分らしいモノを身に着ける。いつだってそうだ。
「みんなと一緒にしないでくれ」と僕は叫ぶ。
一緒だ。かくいう僕もチーム・ユースの一員。ワン・オブ・ゼムでしかない。
すぐそばまで夏が来ているのでサンダルを購入することにした。
数ある商品の中で僕が選んだのは、ニシベケミカルのダンヒル。皆さんご存じ、茶色の便所サンダルだ。
別に、奇を衒ったわけではない。
- ニシベケミカル 抗菌衛生紳士サンダルダンヒル について
- または私は如何にして心配するのを止めてダンヒルの購入に至ったのか
- なぜ僕の手元にダンヒルが2足もあるのか
- ニシベケミカル ダンヒル の外観について
- 着用写真
- さいごに
ニシベケミカル 抗菌衛生紳士サンダルダンヒル について
恐らくこのブログを読んでいる読者の多くが便所へ行ったことがあると思う。僕の知っている限り老若男女問わず用を足しにトイレへ行く。基本的に便所は不潔な場所だとされているので、足が汚れないようにスリッパが置かれている便所が多い。そのような、便所で使われているサンダル、便所サンダルの絶対的エースとして君臨するのが、ニシベケミカルの抗菌衛生紳士サンダル ダンヒル(以下ダンヒル)だ。僕はそれを購入した。主な使用目的は外履きだ。
写真を見ると「ああこれか」と知っている人が多いだろう。なぜならば便所サンダルの絶対的エースだからだ。その耐久性、ほどよいクッション性、そしてコストパフォーマンス、どれをとっても右に出る者はいない。
また、ニシベケミカルの便所サンダルは、奇を衒ったオシャレ界隈で名が知れている。マキシマムザホルモンのメンバーが愛用しているのが所以でコラボレーション商品が発売されたり、セレクトショップのカンナビスがアレンジを加えたコラボレーションアイテムを販売していたり、人気を博している。
ダンヒルはおしゃれになりたい若者の誰しもが通る道と言っても過言ではないだろう。
または私は如何にして心配するのを止めてダンヒルの購入に至ったのか
安かったから。
下のアフィリンク(このエントリの最後にももう一度貼るつもり)を見ていただくと分かるのだが、900円である。僕がバイトで1時間働けば買えてしまう。その圧倒的安さに気をとられて購入した。
夏にはサンダルを履きたいよなぁということで外履きのサンダルの購入を検討する中で、便所サンダル良さそうだぞという結論に至った。
前述したように、一部ではある程度の市民権を得ていたからというのが大きな理由だ。マジョリティではないものの、探せば愛好家がいるというアイテムに食いつきがちなのが奇を衒いユースの習性である。
長野のセレクトショップの店長かつYouTuberのリュウマツモトが昨年の夏に着用している動画を上げていたり、加藤ウチタケが何年も前に便所サンダルの動画をアップしていたりと、便所サンダルの情報に触れがちだったから、サンダルを選ぶにあたって便所サンダルが候補に挙がった。
マキシマムザホルモンは一度も聴いたことがない。
便サンを愛する者は便サンに愛される者だ。
なぜ僕の手元にダンヒルが2足もあるのか
サイズをミスったから。
自分の足の大きさを過大評価しすぎていて、サイズLLを購入してしまった。届いて履いた瞬間に「あ、サイズミスった」と思ったのだが、認めたくなかったので、それを履いてスーパーへ買い物に行った。ガバガバだった。自分の過ちを認めた。
たかが900円の商品を返品できるはずもなく、メルカリで売ろうとしたがさすがに一度外で履いた商品が売れるはずもない。諦めて室内履きとして使うことにして、そそくさとサイズLを購入した。
この夏はダンヒルとともに過ごしたいという強い気持ち・強い愛は、2000円の出費をものともしなかった。
おうちで便サンを履き、おそとでも便サンを履くという美しい夏が待っている。
僕が便サンを履いているのではなくて、僕は便サンに履かれているのではないかと錯覚する(しない)
ニシベケミカル ダンヒル の外観について
外観について言及することは特にない。普通の便所サンダルだ。
履けば履くほど、柔らかくなってきて履き心地が向上するらしい。楽しみ。
着用写真
便サンの着用写真とか意味わかんねーな。狂ってる。
ここまできたら最善を尽くしていきたい。
夏本番に入る前まではジーンズでもいいね。
便サンを履いて颯爽と歩く姿はかっこいいぞ!
夏真っ盛りにしたいスタイリング。
上機嫌になってピースしちゃうお茶目さで、世界を救おう。
さいごに
下宿生活、かつ、自粛生活という最悪の大学デビューを果たしてしまうとここまで狂ってしまう。知り合いが周囲に誰一人としていないという過酷な環境が、ひとりの若者を熱狂的便サン信者へと仕立て上げてしまうのだ。
6月で19歳になるので、この夏が10代最後の夏となる。このめでたく、素晴らしく、サイコーな夏を便所サンダルとともに過ごしていきたい。