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動き

大学生らしさ

 大学に入学してひと月以上経った。まだキャンパスに足を踏み入れていない。サークルに入会して友人を作ったり、授業めんどくさいなとか言いながら自転車で登校したりするのは先のことになりそうだ。

 しかし、有難いことに小売店でアルバイトの採用が決まった。働き先が見つかり、多少なりとも社会に関われるのだと考えると心が躍る。アルバイト自体は面倒だけれど、社会との関りがあるという事実は僕の生活にささやかな活力を与える。画面越しでコミュニケーションを図る経験も何度かしたが、あんなものは嘘嘘嘘。僕が求めているのはマン・ツー・マン、フェイス・トゥー・フェイスの交流である。それが枯渇している今、相手が誰だろうと構わない。綺麗なおねーさんがいいなんて贅沢は言わない。おじさんでいい。おじさんと軽い世間話をするだけで潤う。

 今朝も数時間ではあったが労働に勤しんできた。「早朝バイト」という名だけあって、7時や8時から始業である。苦ではない。朝日の上る方角へ自転車のペダルを踏むのは気持ちがいい。朝っぱらから自転車子漕ぐなんて高校生ぶりであった。

 帰宅して、食事をしたり、昼寝をしたり、英語の長文読解に取り掛かって心が折れたり、メルカリで購入した村上春樹1Q84を読んでみたり、充実した一日にしようと努力はする。した。

 

 大学生になったら、以前より主体的に他人と交流して、いろいろな場所へ行こうと計画していたのになー。なかなかうまくいかないものだ。もう一度大学1回生をやり直したいな。かったるい入学式や人であふれかえる新入生歓迎会を経験したかった。そんなことを言ったところで来年には2回生になるんだし、バック・トゥ・ザ・パストなんてできない。仕方がない。

 

 2020年度入学生である我々の経験もまた、大学生らしい経験なのであろう。

 

 

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2009/05/29
  • メディア: 単行本