高校生になっても交流を続けている中学の同級生がひとりだけいる。彼とは半年に一度会っている程度なのだが、あまり積極的に人に会わない僕にとってはかなり多い。というか彼としか会っていない。俗な言い方をすれば「親友」というやつだ。いや、この言い方は苦手だな。「けっこー仲いいやつ」である。
最近は、恋人と遊んだりグアムへ行ったりとアクティブな一面を見せてはいるものの、実際の僕は非常に出不精である。現在のデートによる外出の頻度は僕の活動としてはイレギュラーで、驚異的なものだ。どうでもいいか。
今日はお昼から彼に会ってきた。僕は京都へ進学し、彼は東京へ進学する。今後は予定を合わせて会うのが難しくなるだろうということで、近所の喫茶店で食事をすることにした。僕の祖母が「びみょー」と言っていた喫茶店だ。僕にはいいお店に感じられた。アルバイトで働いていた方が近所にいた方で、ちょっぴり居心地が悪かった。
それから近所の桜の有名な神社へ行った。桜はまだ咲いていなかった。彼の恋人の話を聞いたり、僕の恋人の話を聞いてもらったりした。僕の恋人が世界でいちばんかわいい。
ついでに僕らが中学2年生の時に亡くなった同級生のお墓へお参りに行った。詳しく述べるのはナンセンスだと思うので控えたい。
最後に近所の本屋さんへ行った。メンズファッジがデニムの特集だというので気になって買おうかとしたが、なんとなくぴんと来なかったので、買うのをやめた。彼はファッション誌とかに興味がないのでつまらなさそうにしていた。すまね。
彼と話すことはとても楽しい。素敵な友人を持った。
お互い頑張ろうぜ、って感じで締める。